日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の専門医･指導医資格を持つ経験豊富な医師が親切丁寧に対応しています。

消化器内科の診療

胃カメラ、大腸カメラ、腹部超音波検査による健診、精査を行っています。胃癌、大腸癌、膵臓癌、胆嚢癌などの悪性疾患や逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石症、胆嚢炎、急性・慢性膵炎、潰瘍性大腸炎、クローン病などの良性疾患の診断、治療を行っています。ピロリ菌感染による慢性胃炎に対して、ピロリ菌除菌療法を行っています。大腸ポリープの内視鏡的ポリープ切除術を行っています。外科的手術が必要な場合には、安心できる提携医療機関に御紹介いたします。

食道静脈瘤の治療

種々の原因による肝硬変に起因する食道静脈瘤に対して、突発的な静脈瘤の破綻、大量出血を予防するため、内視鏡的食道静脈瘤結紮術を行っています。特殊な輪ゴムで静脈瘤を結紮する安全な手技で食道静脈瘤の消失を図ることができます。さらに食道静脈瘤結紮術後に治療部に対してアルゴンプラズマレーザー焼灼を追加することで、無再発の状態を維持することができます。

胃瘻造設術

経口的に食事摂取が困難になった方に対して、内視鏡的胃瘻造設術を行っております。胃瘻造設を考慮されている方がいれば御相談ください。

肝臓内科の診療

ウイルス性肝炎の治療

最新の日本肝臓学会の治療ガイドラインに沿ったアップデートの治療を行っています。

B型肝炎については、注射薬の抗ウイルス薬であるペグインターフェロンの48週間投与や飲み薬の抗ウイルス薬である核酸合成阻害薬（パラクルード、ベムリディー）の投与を行い、B型肝炎ウイルスの増殖を強力に抑え、肝炎の進行を止めて肝癌の発症を予防します。

C型肝炎については、飲み薬の直接作用型抗ウイルス薬（Direct Acting Antivairals:DAA）を積極的に投与し、肝炎の治癒を目指します。C型慢性肝炎、肝硬変ともにほとんど副作用なく95％以上の方でC型肝炎ウイルスの消失と肝炎の治癒が期待できます。

抗ウイルス薬の適応が無い方、投与を希望されない方に対しては、肝庇護薬と言われる注射薬の強力ネオミノファーゲンCや飲み薬のウルソデオキシコール酸の投与で肝機能を安定させ、肝炎の進行予防を図ります。

脂肪性肝炎の治療

ウイルス性肝炎とともに最近話題になっているのが、肥満や糖尿病による脂肪肝に起因する脂肪性肝炎です。１割から２割の患者さんが脂肪性肝炎による慢性肝炎が進行性で、気づかないうちに肝硬変に進展すると言われています。肝硬変に進展すると肝臓癌発症のリスクが高率になります。糖尿病など脂肪性肝炎の原因となる疾患の適切な治療と食事･運動療法による減量の指導、抗酸化薬のビタミンE製剤の内服で肝機能の安定と肝線維化の進行予防を図ります。

難病指定の肝疾患の治療

原発性胆汁性胆管炎や自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎、IgG4関連硬化性胆管炎など、国の指定難病である慢性肝疾患について、肝臓専門医ならではの適切な診断、治療を行っています。

肝臓癌の治療

ウイルス性肝炎や脂肪性肝炎により肝硬変まで進行した場合、高率に肝臓癌の合併がみられます。当院では3cm以下、3個以下の肝臓癌に対して、腹部超音波下でラジオ波焼灼術を積極的に行っています。安全確実なラジオ波焼灼術を心掛けております。

ラジオ波焼灼術や肝動脈塞栓術の適応のない多発性進行性の肝臓癌に対しては、飲み薬の抗癌剤治療や注射薬の抗癌剤治療を日本肝臓学会治療ガイドラインに沿って行っています。

腹水の治療

肝硬変や腹膜に播種した癌に起因する難治性腹水で、利尿剤の飲み薬や注射薬で腹水がコントロールできない方に対して、腹水濃縮濾過再静注法（CART療法）を行っています。適応を考えられる方がいれば御相談ください。